生え際が産毛化する原因は３種類、それぞれの具体的対策
生え際周辺の毛髪が「産毛化」している場合に考えられるのは、「血行不良」「栄養不足」「男性ホルモン」等が原因で、それぞれの原因が複雑に関係している場合も有ります。
「血行不良」や「栄養不足」が原因の場合は、「意識して実践」し、ある程度継続する事が出来れば自然と生え際の産毛化は改善出来ますが、「男性ホルモン」が原因の場合は、時間と共に進行する物ですし、市販されている育毛剤やサプリメントでどうこう出来る程単純な事では有りません。
まずは「血行不良や栄養不足が原因なのか？」「男性ホルモンが原因なのか？」を正しく把握する必要が有ります。
産毛化の原因が「血行不良」の場合
「ストレス」や「冷え性気味の体質」、「加齢による新陳代謝の低下」や「脂や揚げ物等が多い食生活」が続く場合、身体全身の血流が悪化し、「毛乳頭」に対して適切な栄養を与える事が出来なくなります。
「毛乳頭」は、毛根の根本部分に位置し、細胞分裂を指示する細胞が密集していますので、「発毛」をコントロールしています。
「毛細血管」に直接繋がっていますので、血行不良が起きると言う事は、そのまま「栄養不足」に繋がり、正常な「毛周期（ヘアサイクル）」が行われず、結果的に生え際の産毛化が起きてしまいます。
ある程度の「血行不良」であれば、生え際にしっかりと汗をかく位の入浴時間は毎日確保する事と運動による新陳代謝の向上を図る事が理想です。
また、入浴時に「かた絞りしたバスタオル」や「保温性に優れたヘアキャップ」等で頭皮全体を蒸らす事も血行不良対策としては有効的です。
ただ、これらの対処法は、生え際の産毛化の原因が男性型脱毛症の場合は、進行を遅らせる事は出来ず、殆ど意味が有りませんので、原因をしっかりと把握する事が大切です。
産毛化の原因が「栄養不足」の場合
先程説明させて頂きました「血行不良」とも関係していますが、「毛母細胞」は、繋がっている「毛細血管」から「ビタミン」「アミノ酸」「酵素」等の栄養を吸収します。
これらの栄養素は、「大豆食品」「レバー」「鶏肉や豚肉、白身等の良質なタンパク質」「青背の魚」「緑黄色野菜」「柑橘類」「ナッツ」をバランスを意識して摂取する事で十分補う事が出来ます。
特に専門のクリニックで診断時に勧められた場合以外では、薄毛専用のサプリメント等を購入する意味は無い場合が多く、しいて摂ると良さそうな物は「亜鉛」のサプリメント位です。
「亜鉛」は毛髪以外にも性機能や疲労にも関係していますので、摂取すると色々なメリットが有ります。「高ければ良い」と言う事な無く、薬局やインターネットで数百円程度でも十分効果が実感出来ます。
先程、「育毛専用のサプリメントを購入する意味は無い場合が多く」と説明させて頂きましたが、これには理由が有り、「男性型脱毛症の場合は、そんなサプリメントでは改善出来ない」からです。
検討違いのサプリメントを購入する位でしたら、その分「食事の質」を上げた方が良いと思いますし、サプリメントは食事から摂取した栄養素には様々な面で劣ります。
正直、育毛剤やサプリメントは値段が高く、数年単位で考えた場合、専門のクリニックで処置した方が安く済む場合が多いですし、「男性型脱毛症」の原因は「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる「男性ホルモン」ですので、食事や自分で購入出来る程度のサプリメントでどうこうなる筈は有りません。
産毛化の原因が「男性ホルモン」の場合
「毛乳頭」は、直接繋がっている「毛細血管」から、「ビタミン」「アミノ酸」「酵素」を吸収する事によって細胞分裂を促し、髪の毛を生やしますが、全ての「酵素」が髪の毛に良いと言う訳では有りません。
「５αリダクターゼ」と言われる「酵素」は、主に睾丸で生成される「テストステロン」と結び付き、「ジヒドロテストステロン」を生成し、「毛母細胞」に対して「発毛」を停止させる司令を送ります。
生え際の産毛化は男性型脱毛症の場合、初期段階ですので、適切な対処をしない限り改善される事は有りませんし、いくら「売れている育毛剤」でも、自分の頭皮環境に合わなければ意味が有りません。
そう言った意味でも、専門のクリニックに一度相談して頂いた方が良く、診断や相談は無料でして頂けるクリニックも有りますので、活用した方が良いと思います。
