生え際の後退で疑うべき事と間違った常識
生え際が後退して来た時に把握しておいた方が良い事は、「男性ホルモンが原因なのか？」「頭皮環境が原因なのか？」「両方なのか？」に関してです。
「男性ホルモン」が原因の場合は、育毛剤やサプリメント等ではどうする事も出来ませんので、専門のクリニック受診が確実です。
「頭皮環境」が原因の場合は、「ストレス」「生活習慣」「頭皮環境」等に変化が無いかを思い返し、状況に応じて周辺環境を整えたり、自分の頭皮環境に合った育毛剤やサプリメントを使用する事によって生え際の後退を緩やかにしたり、改善する事も可能性です。
「男性ホルモン」と生え際の後退
最近であれば、「AGA」と言う名称がテレビやCM、雑誌等でも積極的に取り上げられ、「男性型脱毛症」と言う言葉が広く周知されつつあります。
「AGA」は「アンドロゲン（男性ホルモン）」のAG、「アロペシア（脱毛症）」のAから来ていて、男性ホルモンの特徴が通常よりも色濃く出てしまう状態です。
生え際の後退を促進してしまうのは、「ジヒドロテストステロン（GHT）」と呼ばれる男性ホルモンが「生え際」や「頭頂部」周辺の細胞に集まり、脱毛症を引き起こしてしまうからです。
この「ジヒドロテストステロン」は、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンと「５αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が結び付く事によって生成されます。
「テストステロン」は、主に「睾丸（こうがん）」で生成され、「５αリダクターゼ」は、「皮脂線」等に多く含まれています。
つまり、「ジヒドロテストステロン」の分泌量を減らす事が出来れば、「男性型脱毛症」が原因の生え際の後退を遅らせたり、改善する事が可能ですが、原因が「男性ホルモン」である以上、そんなに簡単に出来る事では無い事は容易に想像出来る筈です。
また、「ジヒドロテストステロン」が原因の場合、「進行性」である事が特徴の一つですので、自分の頭皮環境を正しく把握する必要が有り、素人判断は不可能に近いと理解しておいた方が良いと思います。
それよりは、無料でメール相談等が出来る専門のクリニックも有りますので、活用した方が良いです。
「頭皮環境」と生え際の後退
生え際の後退を促す原因となる頭皮環境は、「乾燥」や「皮脂分泌量の過多」、「栄養が足りない」や「外的要因」、「血行不良」等によっても進行してしまいます。
頭皮が「乾燥」した状態が続いてしまった場合、頭皮を守る筈のバリア層が傷付いてしまっている可能性が高く、炎症や痒み、赤み等が起きてしまいがちですので、どうしても頭皮環境が悪くなってしまいがちです。
「皮脂分泌量の過多」に関しては、ストレスや脂の多い食事、体質等によって引き起こされてしまいがちで、皮脂には「５αリダクターゼ」が含まれていますので、「ジヒドロテストステロン」が生成され易い環境でもあります。
「栄養が足りない」に関しては、タンパク質や緑黄色野菜の不足、偏った食生活等が原因で頭皮や毛根に必要な栄養素の不足が長期化する事によって起きてしまいがちです。
「外的要因」に関しては、間違った頭皮ケアによる物が多く、例えば、敏感肌や乾燥肌傾向にある方が、テレビやネット通販で人気だと言う理由だけで「脱脂力・洗浄力が強いシャンプー」を使用してしまう方等です。
特に生え際の産毛化や後退等が進んで来ると誰でも焦りが出てしまい、自己判断で対応してしまいがちです。
当記事では、「男性ホルモン」と「頭皮環境」に分けて説明していますが、生え際の後退の原因に対して、両方の要素が関係している場合も少なく有りません。
繰り返してしまいますが、原因や対処法を自己判断で決めるのは危険で、刻一刻と状況が悪化し、対処法によっては、進行する速さが大きく変化してしまうのが男性型脱毛症の特徴です。
今は、無料で相談出来る専門のクリニックも有りますので、専門家の意見を取り入れた方が良いと思います。
