生え際の発毛方法を実践する前に理解したい事
生え際の発毛方法に関する情報は、インターネット等を検索すれば、それこそ「溢れている」ような状態ですが、基本的に「特定の男性ホルモン」が原因の場合は、私達に出来る範囲内での対処法ではどうにもする事は出来ませんし、出来るだけ早く適切な対処をしない限り状況は悪化してしまう一方だと言う事実については触れられていない気がします。
基本的に生え際が後退して来たように感じたり、以前はしっかりと生えていた筈の生え際周辺の毛髪が「産毛化」したり、「短いまま成長が止まったり」、明らかに「本数が減って来た」時に危機感を感じ、発毛方法を自分で検索する等をして実践されると思います。
ですが、この状態は、「毛乳頭」に何らかの異常が起きたいるサインでしか無く、それが日常生活の改善等で対処出来る範囲なのか？「特定の男性ホルモン」が原因で「専門のクリニック」で適切な対応を取って頂く必要が有るのか？両方の原因が重なっているのか？が専門の設備が無い限り、正確な判断が出来ないのが実際の所です。
もちろん、「遺伝的可能性」や「M字、U字等の生え際の形状」、「毛髪の質も変化」や「生え際のシワの入り具合」等でおおよその判断は可能かも知れませんが、断言出来る状況では無い筈です。
生え際の後退は、「特定の男性ホルモン」では何も出来ない？
先程、『基本的に「特定の男性ホルモン」が原因の場合は、私達に出来る範囲内での対処法ではどうにもする事は出来ません』と説明させて頂きましたが、ここで迷うのは、「男性型脱毛症」に良いと言われている育毛剤やサプリメント等の存在だと思います。
「実際に育毛剤やサプリメントを使用して男性型脱毛症を克服した人が居るじゃ無いか」と思われると思いますので、少し「特定の男性ホルモン」について説明させて頂きます。
この「特定の男性ホルモン」は、「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる脱毛作用の強い男性ホルモンの事で、「男性型脱毛症」の直接的な原因だと言われているホルモンです。
急に「ジヒドロテストステロン」と言う物質がどこからともなく現れるのでは無く、睾丸で生成される「テストステロン」と皮脂等に存在する「５αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が結び付く事によって生成されます。
特徴としては、生え際の後退や頭頂部の脱毛と言った「ある種の男性らしさ」を象徴する為のホルモンですので、遺伝子に書き込まれれている情報の一つです。
ごくたまにですが、「筋トレ」や「自慰行為」等を積極的にする人は生え際が後退し易いと言う「都市伝説」が有りますが、この場合は「テストステロン」が分泌されますので、全く関係有りません。
「男性型脱毛症」と言うのは、個人個人の人間の遺伝子、つまり設計図にある程度は組み込まれてしまっていますので、「専門のクリニック」が処方した「薬」や「適切な対処法」で無い限り「ギャンブル要素」とも言える土俵で戦う事になります。
ですが、「育毛剤」や「サプリメント」等は、この遺伝子に組み込まれている情報を「医師の処方も無い」ような商品で行おうとしていますので、冷静に考えると無理が有ります。
最近では、「医薬部外品」の育毛剤等も出現しましたが、これは「化粧品」に毛が生えた程度の物が大半だと理解しておいた方が良いと思います。殆どの場合は、「有効成分」が含まれている事が特徴ですが、「薬」のように「エビデンス」は有りません。
生え際の発毛方法
後退の原因が、「男性型脱毛症」「毛乳頭への栄養不足」のどちらの場合でも有効的だと言える発毛方法と言えば、「血行促進」が一番有名だと思います。
「毛乳頭」は、「毛細血管」と直接繋がる事によって「栄養」すなわち「血液」を吸収し、「ヘアサイクル（毛周期）」を調節していますので、まずは「血液の流れを良くする事」が有効的です。
今日から出来る発毛方法としては、入浴時に「ヘアキャップ」や「固絞りしたバスタオル」等で頭皮を包み、頭皮にしっかりと汗をかく習慣を付ける事や、「頭皮マッサージ」を実践する事も有効的です。
ただ、「頭皮マッサージ」は、シャンプー時等に「指の腹部分で優しくする」のが一番良く、「頭皮マッサージ用ブラシ」等は、「やり過ぎ」が原因で頭皮や毛穴を傷付けてしまったり、毛穴を塞ぐ原因となる可能性が高いので、あまり良く有りません。
ちなみに、１日に２回以上シャンプーを使用するのは、頭皮に必要な皮脂も落としてしまい、皮脂分泌量が増えるだけですので止めるべきです。もちろん、洗浄力が強いシャンプーを使用するのも考えもので皮脂量が増えるだけです。
皮脂には、「ジヒドロテストステロン」生成に必要な「５αリダクターゼ」が含まれていますので、皮脂量を増やすシャンプーの使用は、「男性型脱毛症」のリスクを上げてしまう可能性が高く、私は子供でも使える位優しい「石鹸シャンプー」を使用しています。
次に良いのは「睡眠」と「食事」ですが、どれだけ毛髪に良いと言われている食事を摂取していたとしても、「揚げ物」「コンビニ弁当」「脂の多い食事」等を摂取していては意味が有りませんので、注意が必要です。
結局の所、どんなに素晴らしい発毛方法を独断で実践していたとしても、「男性型脱毛症」が原因の場合は思うような結果にはなりませんし、自分の頭皮環境を正しく把握する事自体が不可能に近い状態です。
特に「男性型脱毛症」は進行が早い場合が多く、数週間や数ヶ月単位で劇的に状況が変わる場合も多いのが特徴ですので、「専門のクリニック」等で実施されている無料相談や無料診断を上手く利用し、自分の頭皮を正しく把握した後に、一番適切な対応を実践するのが「一番確実な発毛方法」だと思います。
